刀水歴史全書55
エリザベート エリザベート
−栄光と悲劇−

M.シェーファー著
大津留 厚監訳・永島とも子訳



定価: 本体2000円+税
2000年7月刊
ISBN4-88708-265-7
四六判 183頁

在庫あり
ハプスブルク朝の皇后“シシー”の生涯を内面から描く。美貌で頭が良く,自信にあふれ,決断力を持ちながらも孤独に苦しんでいた。従来の映画や小説では得られない“変革の時代”に生きた高貴な人間像
【主要目次】
マックス公と美しい娘たち
イシュルでの婚約
結婚式を祝うウィーン
苦痛に満ちたハネムーン
帝国諸州訪問の旅
シシーの逃避行
悲劇の皇太子
あこがれの地 ハンガリー
美への傾倒
小宇宙ウィーン
万国博覧会
カタリーナ・シュラット
偉大な女帝
死への旅
あとがき

子供のころ、個性的な女優ロミー・シュナイダー主演の映画『プリンセス・シシー』を見た。長じて、あの傑作『ルードウィッヒ』で、同じシュナイダー演じる皇后エリザベートに再会し、可愛らしいシシーの後の姿を知った。その後、宝塚の『エリザベート』を始め、一時期、本国オーストリア並にシシー・ブームがわが国でも起こった。この美貌・知性・自信・決断力にあふれたシシーは反面、孤独に苦しみ、あげく暗殺という悲劇的最期を迎える。何故だったのか? 本書はシシーの生涯を取り上げながら、激動のヨーロッパ情勢の中で崩壊してゆくハプスブルク帝国の混乱を描き出すことにより、彼女の早すぎた現代性を浮かび上がらせる。これがシシーの謎への一つの回答となるのではないか? ご購読をお勧めします!(刀水書房編集部から)

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